社長の溺愛

優しい休日




隣で静かに寝息をたてる彼女は、しっかりとナイトドレスを着用していて、少しだけ寂しさを感じる


恋人になった今日、翼を抱くことはできなかったのだ



別に手が出せないとかではない

むしろ今すぐにでも抱き寄せて熱く抱きたい

まぁ、拒否られなければな


だがそれ以上に大きな問題があったのだ


それは


翼の7歳以前の記録がないこと


そして


レンタル生活のなかで誰一人として


翼の純潔に手を出すやつがいなかったということ


それらの問題が抱くことを牽制していたのだ



もし、否…絶対に


翼の純潔が護られたことに理由があるとしたら

それは必ず7歳以前の歴史のなかに理由があると考えている



もしものことがあってからでは遅いんだ


翼は俺が護るのだから…




この時は、この判断しかできなかったんだ


これが正しいと思っていたんだ


だけど…



こんな判断が





最愛の翼を傷つけてしまうなんて




思ってもみなかった



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