hb-ふたりで描いた笑顔-
せき止めていたダムは消えた。輪郭は明確にその形を伝えた。全てが繋がる、そして重なる。目の前にいる愛くるしい男の子は、紛れもなく美喜の息子だ。それが理解できた。
「ゆ、幸男・・・。」
美喜は言った。幸男は理解した。
「お、お母さん?」
「幸男。」
「お母さん、お母さん、お母さん・・・。」
声が枯れるまで叫んだ。叫び続けた。
「ゆ、幸男・・・。」
美喜は言った。幸男は理解した。
「お、お母さん?」
「幸男。」
「お母さん、お母さん、お母さん・・・。」
声が枯れるまで叫んだ。叫び続けた。