部活~ウチらバスケ部~高校編      ファイナル

三田は、微笑んで、


  「まっ、実際、やってみなくちゃ、
   わからないかもな。

   でも、その時は、頭の中に、
   この絵を、置くんだ。

   だから、ちゃんと、
   理解しておくようにな」


全員が、うなずいた。


三田の講義は、続いた。

皆、真剣な顔で、訊いていた。



その帰り道、桃子が、


  「ああっ、もう、
   頭が、爆発しそうだ、ニャン。

   脳味噌、バーーーン、てかっ」


  「モモは、直感で勝負するタイプ、
   だからね」


すると、桃子が、


  「ちょっと、サキぃ、みんなも、
   あそこで、突っ込んでよ。なんで、
   みんな、無視するんだ、ニャン」


  「この寒い時に、あんな寒いギャグ、
   触りたくないね」


  「こう、背筋が、ゾゾゾ~っと、
   するんだもん」


  「まだ、氷に触る方が、マシかも」


桃子は、

  「別に、使っても、いいんだよ」


  「いやいや、遠慮しとくわ」


  「まだ、続ける気?」


  「なんで? みんなの気持ちを、
   ホンワカさせる、ニャン」


  「おお、寒っ。早く帰って、
   暖まろうっと」


  「さっ、帰ろ、帰ろ」


  「ちょっと、置いてかないでよ」


今や、友理の代わりに桃子が、
いじられキャラに、なっていた。

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