僕等は野良猫




庵はギュッと


僕を抱きしめた



「庵、とりあえず音の説教は任せたで?ほな皆も、最後の確認やー!!」



皆、


柏の言葉に頷き


また準備を始めた



庵は僕を抱いたまま


人気の少ない


隅っこに移動した



「音」


「ん?」



僕は庵を見上げる



庵は床に座ると


僕に視線を向けた



「その……さっきは‥ごめん」


「え‥」


「なんていうか‥その……」



庵は口ごもりながら


少しだけ


視線をずらした



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