僕等は野良猫


「庵が入ってくれて嬉しいわー」


「情報系なら、任せろ」


「助かる。音も猫なりに頑張るんやで?」


「にゃーっ!」


「ええ返事や」



柏はニッと笑うと


僕の頭を


ガシガシと


撫でた



「音。猫は人間には勝てんかもしれん…だが、負けたらアカンで」


「にゃー」


「最後まで諦めたらアカン。ええな?」


「にゃーっ」



柏は僕を抱き上げ


フワフワの


ソファーの上に


僕をおろした



「ここの方が安全やで。寝たくなったら、寝るとええ」


「うにゃーっ」



柏はニッと笑う
< 36 / 373 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop