僕等は野良猫


「鎖南の奴…一言相談したらええねん。いくら掟でも、仲間が苦しんどる時は‥ちゃんと助ける」


「‥にゃぁ」


「俺は裏切り者は嫌いや。でもな……」



柏は


僕を持ち上げた



「自分で責任とろうとする奴は‥嫌いやない」


「にゃぁ」


「掟は絶対や。でもな‥それ以上に、仲間を守ることの方が‥大事や」



柏は僕を


抱きしめた



「猫が何しようととしるんかは‥俺には理解できん。だけど‥」


「にゃ?」


「浬音の考えとることは、分かるで」


「っ!?」


「お前、浬音やろ?」


「…なんで‥」



柏はニッと笑った
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