キミ色
時間が時間なだけに、そこまで客はいない。
俺はとりあえず、ポケットに入れるためのオーダー票を取りに行った。


確か、ここを右に曲がった場所に置いてたはず…


そう思い取り入ったが、そこには前あったはずの箱がなかった。
変わって置いてある綺麗な花瓶。


あれ…
じゃあ、どこに…?


そう思って立ち止まっている俺に向かって声が飛んできた。



「槻丘くん…?」


ぱっと振り返るとそこには、泉さんがいた。
不思議そうに俺を見つめる目はくりくりと大きい。


「どうかした?」


何とも柔らかい声。
雰囲気にぴったりとも言えるような声だ。



「あ…、オーダー票探してるんですけど…」


「オーダー票ならこっちだよ?」



そう言うと、泉さんは俺をその場所まで連れて行ってくれた。
泉さんの後ろをちょこちょこと歩く俺は、まるで子供のようだ。


「ねぇ、あたし達って多分おかしいよね?」


「………?」


急にそう言って笑う泉さん。
全く理解出来ない俺は、ただ黙っていることしか出来なかった。



「槻丘くんって多分あたしより年上だもん。何年生?」



「高2です…。」




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