すべては数直線の上に+詩集
もちろんたまには僕の方が先に母を見つけることだってあった。
そういうときに僕は後ろからこっそり母に近づき、母の持っているカゴにお菓子をスッと入れる。
母にバレないように。
そして母の手を握り、そのまま母に連れられて残りの買い物を済ませるのだ。
もちろんカゴにお菓子を入れたことは途中でバレる。
それに気づいた母は、僕の、してやったりという表情を見て
「あら?いつの間にお菓子入れたの!?全然分からなかった!」
などと言ってくれるのだ。
そして僕はへへへ、と得意気な顔をして母に応えた。
ただ調子にのると痛い目に合う。
カゴにやたらたくさんのお菓子を入れた時などには、容赦ないゲンコツを頂戴した。
話を戻そう。
僕が買い物カゴにお菓子を投入し、母の手を握りながら買い物を済ませレジに向かう頃、カゴの中には僕の入れたお菓子の他に、スパゲティやトマト、挽き肉、飲み物などが入っている。
そしてそれを見て僕は気づくのだ。
そうだ...ミートソース・スパゲティだ!!と。
僕は、その時にミートソースに対しての裏切りに気づくのだ。
「ミートソースさん、ごめんなさい。」
母がビクッとして、僕の目を覗きこむ。
「どうしたの?」
「あのね...僕ミートソースさんのこと忘れてたの。お菓子さんに浮気したの。」
母は浮気という言葉に反応して驚いた。
そしてちょっと微笑んで、僕の手をしっかり握った。
そんな風にして買い物を終え、またキラキラ輝く景色の中、自宅へと帰った。
そんな昔の懐かしい出来事を思い出して、僕は一人微笑んだ。
そういうときに僕は後ろからこっそり母に近づき、母の持っているカゴにお菓子をスッと入れる。
母にバレないように。
そして母の手を握り、そのまま母に連れられて残りの買い物を済ませるのだ。
もちろんカゴにお菓子を入れたことは途中でバレる。
それに気づいた母は、僕の、してやったりという表情を見て
「あら?いつの間にお菓子入れたの!?全然分からなかった!」
などと言ってくれるのだ。
そして僕はへへへ、と得意気な顔をして母に応えた。
ただ調子にのると痛い目に合う。
カゴにやたらたくさんのお菓子を入れた時などには、容赦ないゲンコツを頂戴した。
話を戻そう。
僕が買い物カゴにお菓子を投入し、母の手を握りながら買い物を済ませレジに向かう頃、カゴの中には僕の入れたお菓子の他に、スパゲティやトマト、挽き肉、飲み物などが入っている。
そしてそれを見て僕は気づくのだ。
そうだ...ミートソース・スパゲティだ!!と。
僕は、その時にミートソースに対しての裏切りに気づくのだ。
「ミートソースさん、ごめんなさい。」
母がビクッとして、僕の目を覗きこむ。
「どうしたの?」
「あのね...僕ミートソースさんのこと忘れてたの。お菓子さんに浮気したの。」
母は浮気という言葉に反応して驚いた。
そしてちょっと微笑んで、僕の手をしっかり握った。
そんな風にして買い物を終え、またキラキラ輝く景色の中、自宅へと帰った。
そんな昔の懐かしい出来事を思い出して、僕は一人微笑んだ。