運命に導かれて


「なんだ?羽衣。俺と一緒に行くのが嫌なのか?」



ルカまでもが怪訝な表情を浮かべる。



「嫌とかじゃないけど、パーティーとかあたしは行ったこともないし、浮いちゃうと思う。そもそもパーティーって何するの?」



羽衣の思い浮かぶパーティーなんてお誕生会くらいなものだ。



「何って酒を飲んだりダンスを踊ったりたいしたことはない。それから羽衣が浮くなんてありえないだろ。確かに年より幼くは見えるがお前は自分にもっと自信を持っていいくらいだぞ?」


さらっと褒められたようで羽衣は頬を染める。


が…肝心なところも聞き逃してはいなかった。


「ダンスぅ?ダンスってワルツとかのダンス?無理無理無理。そんなのやったことないもん。」



羽衣は首が取れるんじゃないかと思うほど左右に振って拒否する。






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