運命に導かれて


―――トントン―――



どれくらい経ったのだろう。


羽衣はノックの音に目を覚ました。


「おはようございます。羽衣様。先程来た時はぐっすりとお休み中でしたので…。」


アリーは紅茶とお粥をワゴンにのせて運んできていて


時計は10時をだいぶ回っていた。



随分とぐっすり眠っていたようだ。


羽衣は朝の出来事がやはり夢だったように思えた。



ゆっくり眠れたからか気分もだいぶ良い。



「今日は顔色もいいようですね。」


アリーの目にもゆっくり眠ることができたのだろうことがハッキリとわかる。








< 37 / 160 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop