【短編】十一屋(トイチヤ)~ナニワ金融道~
日は変わり


午前三時


内容の不明な仕事に緊張したのか、
零時過ぎに布団に入った朝日喜は、三時に目覚める。

正式に言えば、
一睡も出来ずに起き上がった。

「五時、時間厳守時間厳守…」

自分に言い聞かせる様にぶつぶつ言いながら用意をする。

そして、
城頭八にもらった仕事場の住所と地図を手に、借りた金が金庫にあるのと戸締まりを確認して
家を出た。

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