恋人は…最強ヤンキー

「あのお2人であれば

彌嘉様の事をしっかりと

理解してくださるはずですよ」

そう言って三浦は

また花をいじり始めた。

今あたしが動かなきゃ

何も始まらない。

今こうしてる時も

あの2人は今のあたしを

受け入れようって

思ってくれてるかもしれない。

そうなら…。

後悔しても

あの2人に本当の事を話せれば

あたしは後悔しないと思う。

「三浦。携帯とって」

「はい。どうぞ」

ド派手なピンクのケータイを

あたしに差し出す。

ケータイを持った途端

手が震え始める。

今までで

1番自分が弱くなっていく

瞬間かもしれない。
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