維新なんてクソ食らえ後始末が大変でしょ、手代木の巻き
気を取り直して食事の支度を始めようとした。


「こんにちは」


また、玄関から声がした。


「あら、水島さん」

そこに居たのは新聞記者の水島だった。

水島は下町にある新聞社に居て、塾の宣伝記事とかを書いてくれた。


「今日は、官憲が来たときの話しを聞きに来たんですけど」

「あらっ。

ごめんなさい。

兄はちょうど今出かけてしまいましたわ」


「なんだ。

間が悪いですね。

お兄さんは、何時、お戻りですか」


「ちょっと…

分かりません」

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