維新なんてクソ食らえ後始末が大変でしょ、手代木の巻き
首藤が腰のサーベルを抜いて、葵の喉元にあてた。


首藤が手代木を威嚇した。


「そこまでだ。

武器を捨てろ」


手代木は仕方なく木刀を床に置いた。


「そのまま、手を頭に当てろ。

そして壁に向かって歩け」


手代木はゆっくり手を頭に当てた。
目で首藤の隙を探った。


首藤がイライラして言った。


「早く壁に行け。

そして、壁に頭を押し当てろ!」


手代木はゆっくり壁に向かって歩き出した。


首藤は葵の腕を掴み、手代木の後ろを通って部屋から出ようとしていた。
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