大嫌いだから、ね? ②(短編)
 あれから・・・。



 光くんはまた、朝、公園で待っているようになった。

 今日も、光くんはいて・・・。

 公園の鉄柵に寄りかかるようにして、いつも待っていてくれるんだ。



 私は、今日はお知らせがあったので、会うなり、にこにこと笑顔いっぱいで光くんに言った。



「光くん。おはよう。

 あのね、あのね、芽がでたの。光くんがくれた、四葉のクローバー」



 朝みてみたら、ちっちゃな可愛らしい芽がでていたんだ。



「ほんと?

 へぇ、今度見に行っていい?」

「いいよ。本当に可愛いんだよ。枯らさないようにがんばらなきゃ」

「おれには」



 光くんの顔がすぐ目の前にあった。



「陽菜のほうがかわいい」

「!」



 私は触れられた唇をおさえた。





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