純恋〜スミレ〜【完】

12月25日

12月25日、クリスマス当日。


今日は終業式。


クラスメイト達は、明日から始まる冬休みに胸を躍らせているみたい。


HRが終わるとあたしは前の席に座るナナの背中をポンポンッと叩いた。


「ナナ、ちょっといい?」


「ん?何?」


「これ、明日読んで?」


スミレの絵が描かれている封筒を差し出すと、ナナはすぐにそれを受け取った。
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