あなたとあたしの生きた証

関係性

美那を駅まで送って、あたしは違う駅で電車に乗っていた





いきなり抱きついてきて泣くなんて何があったのか・・・





あたしは聞けずにいた





なんでか聞けなかった





「はぁ・・・あたしって駄目だなぁ」





小さな声で囁いた




―――サワッ




えっやだ・・・痴漢!?




じわじわと涙腺が緩んでいく





「・・・・・ャ・・・・っ」





声が出ない・・・





目を瞑った瞬間バンッと言う音が聞こえた





「お~じさん!何してんのぉ?」





少しずつ目を開けると目の前に海くんがたっていた





< 30 / 343 >

この作品をシェア

pagetop