キミとの仲
1つ目の壁








「そうだ、蓮?」


「なに?亜樹」



「付き合ってることは、内緒にしない?」


「なんでだよ!!!」


「だって、蓮はみんなのヒーローでしょ?
  こんな私と付き合ってるってみんなが知ったら・・」


「亜樹?怖いのか?」


ただ、こんな私が蓮の側にいていいのか心配で・・・。



怖いの・・・。
周りからどんな目で見られるか
自分なり分かってるから。



「亜樹?良く聞けよ」


「俺はお前がすきだ。
   すきだからお前の事守りたいって思ってる。
  例え、お前が傷ついても
   俺はずっとお前の隣にいる、
  そう決めたんだ。」


嬉しいよ。


でも、2人でいても
どうにもならないときって有るよね?
なんだか、
悲しくて涙が止まらないよ・・・。



「亜樹、ごめん。やっぱりみんなに言わないようにしよう。」


「本当?いいの?ごめんね蓮」


「俺の方こそごめん」



そう言って蓮は
優しく抱きしめてくれた。


とてつもなく、安心できた。

初めて見つけた


私の場所
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