桜吹雪

 翌日

 「千斗さま・・・起きてください。」

 僕の一日はいつも住み込みの家政婦トキさんの声で始まる。

 「ん・・・おはよう、トキさん。」
 昨日はちゃんと薬飲んだから体調が良い。
 「おはようございます。朝ごはんとお薬を置いときますので、お召し上がりください。」
 そう言ってトキさんは僕の部屋を出て行った。
 外を見ると空は、昨日まで雨が降っていたとは思えないほど晴れていた。
 「晴れて良かった。」
 咲さんの事を考えると自然と笑顔になります。
 でも・・・デートの場所まだ聞いてない・・・。
 まぁ僕の家に迎えに来てくれるわけですし、お楽しみってとこですかね?

 お昼過ぎ

 「こんにちはー。千斗居るー?」
 咲さんの声は鳥の歌声のような響き渡る声。
 「おはようございます咲さん。お待ちしておりました。」
 今日の咲さんはまた一段と美しい。
 「千斗の言うとうり晴れたわね。」
 どのオナゴより一段と綺麗な咲さん。
 「良かったですね。で、今日は何所へ行きます?」
 僕は咲さんに魅せられたようです。
 「そうねぇー、あそこは?」
 あそこ・・・僕達がであった場所・・・。
 「良いですね、行きましょう。」
 
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