アルバ…
10分かかって着いた場所…

それは………病院



私は着物を着ていることも忘れて無我夢中で走った。


「真海ちゃん!!」

「ま、真輝さん…か、か、和真…は…」


真輝さんは小さな声で
「ここよ…」

と言った。


集中治療室…

なんで…?

どうして…?

和真の顔や体には数々のチューブが繋がっていた。


こんなのテレビの世界だけだと思ってた…

自分の周囲には無縁なことだと思ってた…




「真海ちゃん。ちょっといいかしら…」

和真のお母さんが優しく話し掛けてきた。


「はい…」

私は彼女に付いて行った。到着したのは休憩場所…




「あの…」
私が口を開いたと一緒に彼女が話始めた。

「今、こんなこと言う時じゃないかもしれない…だけど、あなたに、真海にしっかりと受け止めてもらいたくて…」

「え??…」


「あの子ね…」










和真がいつも通り、私の家を目指して集合時間の20分前に出た。

私の家に着くためには15分ほどするから、いつも余裕をもって出ていた。


< 24 / 28 >

この作品をシェア

pagetop