わたしがお母さんになった日 ~16歳の妊娠~
互いに意識しあうようになってから、半月ほどたったときのことだった。



この日は、学校の図書館で調べ物があったため、いつもよりも帰る時間が遅くなった。


誰もいない教室に戻り、帰る準備をしていたとき、ふと誰かが教室に入ってきた。



顔を上げると、そこにいたのは晃司くんだった。


まだ学校から帰っていなかったのだ。



目が合って、晃司くんの顔が赤くなる。


わたしの顔もほてるのが感じられる。




「望月さん、」

晃司くんが話しかけてきた。

「帰る方向、一緒だよね。よかったら・・・、一緒に帰らない・・・?」



「えっ・・・?」

突然の提案に、わたしはややびっくりして晃司くんを見た。



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