わたしがお母さんになった日 ～１６歳の妊娠～

「あいつの言うことなんか、信じるのがいけないんだ！」

お父さんは苛立った。

「どうせ半年もすれば、他のかわいい子を見つけて、あいつはおまえのことなんか、見向きもしなくなるぞ。
子供が生まれても、おまえと子供を捨てて、他の新しい女の子と仲良くなることだって、十分ありうるんだぞ。
そうなったときは、どうする？若い者の気持ちなんか、そんな軽いもんだ。」



「晃司くんのことを悪く言わないでよ！」

わたしは泣きながら叫んだ。

「晃司くんは、そんな人じゃない・・・！わたしのこと、すごく大切に想ってくれてるし、赤ちゃんのことも同じくらい大切に想ってくれてるの！
家族になろうって、言ってくれてるの！晃司くんのことを悪く言う資格なんか、お父さんにはないよ！」



「父さんじゃなくて、あいつの言うことを信じるのか！？」



「そうじゃないよ・・・。ただわたしと晃司くんのことを信じてほしいだけなのに・・・！わたしたちの気持ちを理解してほしいだけなのに・・・！！」