わたしがお母さんになった日 ~16歳の妊娠~
「うん、約束する!」

わたしは大きくうなずいた。

「絶対に赤ちゃんを大切に育てるから。わたしと晃司くんの大事な赤ちゃんだもの。絶対に、投げ出したりなんかしない。でも・・・、お父さんは許してくれるの・・・?」


わたしはおずおずとお父さんの顔を見た。



「そこまで二人に強い覚悟があるなら・・・、好きにしなさい・・・。」

お父さんは低い声で言った。



「ありがとう・・・。お父さん、お母さん・・・。」

わたしは流れ落ちる涙をふいた。



「ありがとうございます。」

晃司くんはわたしの両親に深々と頭を下げた。

「絶対に娘さんと子供のこと、大切にします。絶対、幸せにします。」



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