マイルド・ガールとワイルド・ボーイ
「!?ちょっと紀香、なんで涙目なの!?」


夏葉が驚いた声を出した。


え?涙目?


……あっ!ヤダ私ったら思い出し泣きしちゃった!!


「な、何でもないよ!」


たくさんのハテナマークが飛んでる2人を何とか誤魔化し、入学式へ向かう。


「クラスって何クラスかなぁ?」


私は琴音に聞いてみた。


「AからEまでじゃない?2~3年生そうじゃん。アンタバカだね」


ヒ、ヒドイ琴音!!ズバッと言い過ぎ!!


「琴音ぇ……もうちょっと優しくね?」


夏葉が庇ってくれた。


「とにかく、5クラスだね」
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