マイルド・ガールとワイルド・ボーイ
話を遮られ、ちょっと驚いた。


「アナタ……そのままで、私はいいと思うよ?」


紀香が、俯きながら少し赤くなって話し出す。


「そりゃ皆アナタを“優しい王子様”みたいに思ってて、アナタはソレを演じてるだけなのかもしれない」


紀……香………


「でもね?私別にそのままのアナタでも、十分いいと思う。イジワルでも強引でも、そのままのアナタで」


ヤベ…涙出そうだオレ。


紀香はパッと顔を上げて、オレの目を見て続けた。






「今のアナタが………本当の優しいアナタだと思うよ?――――…“連右”」
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