マイルド・ガールとワイルド・ボーイ
1時間目終了のチャイムが鳴り、私は何とか涙を拭く。


メールに次は出るって打ったし……高校の授業を何回もサボっちゃダメだ。


「帰ろう………」


ゆっくりと立ち上がる。


泣き過ぎて、目が痛い………多分真っ赤に腫れてる。


「琴音と夏葉には悪いけど…今日は距離置こう」


きっとあの2人は物凄く心配してくれる。


でも私と連右の事は一切知らない2人にどう話したらいいのか、全く分からない。


何も聞かれずに済む為に、夏葉と琴音とは1日関わらない様にしようと決めた。


「ごめん、夏葉、琴音……」
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