忘れた地球
呆然としたまま
病院に着き
慌てて莞のいる
病室へ向かった
莞のお母さんがいた
病室の外のソファに
全体重を預けたみたく
ぐったり座ってた
あたしは何度か莞のお母さんに
会った事がある
莞といる時に会っちゃって
莞が「この子、彼女のはるだよ」
って照れながらあたしを
紹介してくれた時
すっごく嬉しそうに柔らかく
笑ってくれてすごく嬉しかった
その莞のお母さんが
あたしを見ると弱弱しく笑って
両目から溢れきった涙が
再開したようにまた泣き出した
ようやく、事の重大さが分かってきた