Platinum Kingdom【完全完結】
「どこに行く?」
「うーん…」
彼はどうやらノープランで私を誘ったようだ。
「あ!」
「どこか行きたいところがあるの?」
「マルキュー行きたい!」
私がそう言うと、彼は少しビックリしたような顔付きをした。
あ、遥翔はマルキューなんて行かないかな…。
言ったあとに後悔。
けれど、
「いいよ、じゃあ行くか」
嫌な顔ひとつせずに109の方へと向かった。
…その優しさにまた心がドキドキした。
渋谷と言えば若者の街。
私は丁度服を見に行きたかった。