Platinum Kingdom【完全完結】
発した後に、気付いた。
「あ…っ、」
私、――――――最低だ。
……何で、こんな―――。
視界に入った遥翔は、悲しそうな、寂しそうな、怒っているようなそんな表情をしていた。
罪悪感が、生まれる。
「…っ、ごめんなさい…」
遥翔の顔が、見れない。
遥翔は何も悪くないのに。
私は相手を傷つけるような、そんな言葉を言ってしまっていた。
……自制が利かなかった。
今の私は、
……最低すぎて、愚かすぎて、何も言えない。
「ごめんなさい…っ」
私はなぜか涙が零れおちていた。
泣きたいのは私じゃないのに、
傷つけてしまったのは私なのに、
―――私に、泣く資格なんてないのに。