Platinum Kingdom【完全完結】
「お嬢様、お怪我は…?!」
「え…っあ、ない、です…」
「お嬢様…っよかった御無事で…っ」
本当に心配そうな表情で2人に『どうして無断で出たのか』と責められ。
何も言い返せない私は、
「ごめんなさい…」
ただただ謝るしかなくて。
次は、
「更紗…っ」
「お兄様?!」
あの御多忙なお兄様までも。
お兄様も、ちょっと皺が寄ったスーツを着てる。
「更紗っ、無事か?!」
「はい」
「…っ何で頼ってこないんだ!」
「え…」
「もっと俺を頼れ、更紗」
「…っ、おにいさま…っ」
「辛くなる前に、頼れよ…っ」