君ニ恋シテル
「でもなんか…帰るってなると、名残惜しいね」

亜紀ちゃんが少し寂しそうに呟く。

オレンジ色、あたたかいのに、どうして寂しい気持ちになるんだろう。


帰りたくない…。
少しでも長く、ここにいたいって思っちゃう。

今日が終わってしまうのがイヤだよ。


だけど…必ず終わりはくるんだよね。

楽しみにしていた日ほど、あっという間に過ぎてしまう。


私達は後ろ髪を引かれながらも、ゆっくりと歩きだし、会場を後にした。
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