君ニ恋シテル
店内に入ると、前と何も変わらないガランとした景色が目に入る。

その変わらない光景に、心が安らいだ。


やっぱり…ここは落ち着くな。

お店の雰囲気の温かみ、これが好きで、ここにまた来たいと思ったのかもしれない。


「いらっしゃいませ」


ビクッ!


「わっ!」
「うわっ!」


店内に女の人の声が響く。
その声に、私と亜紀ちゃんは驚き飛び上がる。


後ろを振り向くと、あの女の店員が立っていた。

あ…そうだ、店員さん。
ここに来たのは二回目なのに、不覚にもまた驚いてしまった。


「お好きな席へどうぞ」

そう言うと店員さんは厨房へと消えて行く。

相変わらず冷たい感じ…。


厨房を覗くと、コックさんの姿もあった。
同じく、前と変わらず冷たい雰囲気。
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