君ニ恋シテル
月夜
優奈ちゃん達と別れた俺達は、真夜中の道をゆっくりと歩いていた。

一つ向こうの大通りには、夏祭り帰りであろう浴衣姿の人達がちらほら見え、賑やかな夜の街の風景が広がっていた。


「今日はほんと楽しかったなー!」

「でも最初はビックリしたよ。
知らない子達がいたから」

「あはは、だよなー。俺もまさかあのファミレスで亜紀ちゃん達に会うとは夢にも思ってなかったし」

逞と沙弓ちゃんの会話に、俺も相槌を打つ。


ほんと、まさかだった。
aquablueのコンサートの時もかなり驚いたけど。
またこんな偶然が起こるなんて思いもしなかったし、ましてやあのファミレスで優奈ちゃん達に会うなんて、驚き過ぎて、最初は夢かと思った。


「話聞いてていっぱい驚いちゃった。私、あの話いいなって思ったよ。流れ星の話」

「あー、優奈ちゃんと徹平がベランダで同じ酎ハイ飲んでたってやつ?」

「うん、なんかロマンチックだなぁって」

「だってさ」

逞はそう言うと、意味ありげな笑みを浮かべ、俺の顔を覗きこむ。

なんだよ…。
俺はフイッと逞から目をそらす。
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