君ニ恋シテル
ーーー…
ーー…


オルゴールが届いたことを連絡すると、さっそく見せてほしいと言ってきた百合香ちゃん。


次の日、バイト終わりにフードコートで待ち合わせをすることになった。

亜紀ちゃんも同じ時間に上がりだったから、3人で会うことに。


私と亜紀ちゃんの姿を見つけたとたん、勢いよく椅子から立ち上がり手招きをする百合香ちゃん。


「もう待ちくたびれたわよ」

待ち合わせ時間より一時間も早く来ていたらしい。


そりゃあ待ちくたびれるよね…。

そんなことを思いつつ、さっそくオルゴールを箱から取り出すと、百合香ちゃんは鼻息を荒くし大興奮。

その横で亜紀ちゃんも興味津々でオルゴールを見つめている。


ざわつくフードコートのテーブル。
3人でオルゴールの音色に耳をすました。

やっぱり、何度聴いても、どこで聴いても…ほんとに素敵な音色だな。


百合香ちゃんも亜紀ちゃんも、うっとりとした表情で聴き惚れていた。
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