ナンパ男との恋3

「だから・・・・
妹的な存在って言えば
分かりやすいか?」

「妹的な存在って・・・
同じ年なのに?
昔付き合ってたのに?」

「昔は・・・
そりゃ付き合ってた時期もあったけど・・・
今は 女とか男とか関係なく
そういう・・・
恋愛感情が生まれることは
絶対ないような関係だから」


「・・・輝樹が
そう思ってるだけじゃないの?」


「は?意味分かんねぇんだけど」


「サキさんは 輝樹の事
ちゃんと・・・
男としてみてるんじゃないの?」


あの態度を見てたら
女なら誰でも分かる。


「んなわけねぇだろ。
そんな感情あったら
この家に来るって事自体
無理じゃねぇか?
ましてや お前がカラオケに来てるって わざわざ俺に教えねぇだろ?
さっきだって お前の帰りが遅いから 俺が迎え行って来るって言ったら
一緒に探しに行くって聞かなかったくらいだぞ?」


それは・・・・

良い意味で捉えると
私の事を心配してるって思えるかもしれないけど・・・

私は・・・

輝樹と私を別れさせるように 少しずつ亀裂を入れていってる・・なんて思ってしまうのは私が ひねくれた考え方をしてしまうからかもしれないけど・・

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