ナンパ男との恋 3巻
嫌な方向にしか考えられない。

電話の相手・・・

女の声だった。

昼間会った人?

その人の所に行ったの・・?
そのまま・・・
朝まで一緒にいるの?


何も聞けない自分、

何も言えない自分、

一人、

誰もいない部屋で
布団に潜って
声を殺して
泣いてしまってる自分。


何が悲しいのか分からない。

何で泣いてるのかすら
分からない。

泣きたいわけじゃない。

なのに・・・

不安が
涙になってるように
とめどなく
自分の意思に反して
流れ続ける。



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