ナンパ男との恋 3巻

「とりあえず、さとる。
家まで送ってよ。
私 眠くてたまらんわ・・」

「あ、あぁ。うん」

アパートまで送ってもらうと

「春菜、どうする?
私の部屋で一緒に寝る?
それとも もう落ち着いた?」

「あ、うん。大丈夫・・・
お騒がせしちゃって
すいませんでした・・」

「いいよ。おもしろかったし」

そう笑うと
自分の家に帰って行った。


輝樹のいない部屋に帰り、
輝樹のいない布団に一人潜り込む。

すっかり冷めてしまった布団の中に顔をうずめながら
起きたら すべてが夢だったらいいのに・・・
そんな事を考えながらも
輝樹が このまま帰ってこなかったらどうしよう・・・
自分に追い討ちをかけるようなことまで考えてしまう・・・


考えたくないのに
考えてしまう現実・・・


早く眠りたい・・・・。

寝て・・・・

全部忘れられたら
どんなにいいだろう・・・
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