ナンパ男との恋 3巻
「最近 春菜ちゃん家の方に来ないから 母さん達が会いたがっててさぁ・・・
輝樹に電話すんだけど
あいつ、俺からの電話なかなかとらないし。
まぁ、春菜ちゃんに電話すればすむ話なんだけど、俺も 母さん達と同様会いたかったし・・・
つー事で、輝樹がいない間に 会いにきてみた」

会いにきてみたって・・・
相変わらず
輝樹と同じ顔だけど
性格は全然違うなぁ・・・と
改めて実感・・・


「コーヒーでいい??」

「あ、うん。
ありがと。
ところで どう?」

「へ!?ど、どうって?」

「輝樹と」

「輝樹と?」

「うまくいってる?」


さすが・・・正樹くん・・・
変なとこで
勘が鋭い・・・。

「うまくいってるよ」


・・・・・・

や、やばい。沈黙が・・・


「何かあった?」

「何もないってば~」

「だって、春菜ちゃん
ウソついてるでしょ?」

「ウソ!?」

「髪の毛 指でクルクルしてるじゃん?」

そういえば・・・
昔 指摘された事があったのに・・・

・・・・だめだ。

ただでさえ
嘘をつく事が苦手なのに
相手が正樹くんともなると
突き通せるはずもない。
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