それでも世界はまわる -white snow-
そんな力ない美佳を見て、美緒奈は何かを思い付いたようだ。
満面の笑みで、あたかも宙に電球があるかのように人差し指を立てた。

「じゃあさ、りおん君が来るまで美佳が熟睡できるように、あたしが手伝ったげる。
 昨日使えなかった、この・・・」

美緒奈は自分の席に向かい、鞄の中をあさり始めた。

「安眠のパイー!」

そして取り出すと同時に、どこかのアニメキャラのように軽快に言った。


   *      *      *
< 20 / 124 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop