それでも世界はまわる -white snow-
「え、平成十五年一月十日」

「じゅう・・・ご・・・」

ファンヒーターにあおられる花瓶のシクラメンを見て、美佳は全てを思い出した。

ちょうどこれくらいの大きさのパイだった。

「また・・・一年も飛んだんね、ミオっ!」

激しく床を蹴った。
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