泣き虫彼女とロールキャベツ彼氏
―…

美紅「―…ってことなんだけど。」

美紅母『まぁっいいじゃないっ
お世話になんなさい♪』

美紅「…え?」

美紅母『爽君によろしく言っておいてね♪今度ちゃんと家に連れてらっしゃい?』

美紅「でもほらっ私…風邪だし…うつったら迷惑かけちゃうっ」

初デートで彼氏の家にお泊まりを許す親は居ないと思っていた。
特に家なんかは絶対に。
なのに、お母さんたら

いいじゃない

なんて語尾につけて
電話越しにニコニコ、いや、ニヤニヤしているのが分かる。


美紅母『あら、あなた熱出したの…ん―…そうね―…』
熱出した娘を流石に頼むことは出来ないと考えたのだろうか。
何でもいいやっ
あと一押しっ

美紅「だからー…」

これで家に帰れ――

??『あらっ家は全然いいのよ♪』
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