少年Ｓと知識の泉

「あの薬を飲んで、ここに来たってことか」


（ええ、あの薬を作り飲んだ貴方がこうして、この場所に
　来たことに意味があるのです）


（継承者、シュタイン。私が貴方に、これから語ることは、
　貴方のみにしかできない、ことです）


「僕に、ですか？何をしろというんですか」


（これから、貴方に万物の英知を授けます。
　私の、全てを。貴方に・・・）


「何を言っているんですか！！！！」


「う、この光景は？・・・・・」


頭の中に、何かが入ってくる。


光と闇、交互に入れ替わる風景や、場面。


そして、人外を超えた知識なのだろうか。


シュタインの中に、何かとてつもないものが吸収された


ことは確かだった。



（お願いです、彼らを・・・。
　・・・・・・、救ってください・・・）