それでもオレは愛してる(>_<)

苦労は続くよどこまでも

　「あっくん、ごくろうさま。やぁっぱり５分程度の遅刻で済ましちゃったんだねぇ。うんうん流石はあっくんだ。」

　「お早ようございます。佐伯さん。朝早くから、お疲れさまです。」

　しいと、将の２人が同時に話し掛けてくる。

　だが、この明らかに対称的な２人の態度の違いはどうだっ！

　絶っ対に、しいの奴は常識ってものを母親の腹の中に置いたまま生まれてきたに違いないっ。

　だが、とりあえず、その怒りは置いておくことにして、オレは将に話し掛けた。

　「将………おまえ、一体何時に叩き起こされたんだ？」

　するとアクション俳優の卵である将は、非常にさわやかな表情に少し困ったような笑みを乗せて言った。

　「実は僕は退社前に今日の予定が決定したことを聞いていまして、仕事が終わった後に、しいさん達と車でこちらに移動して先刻まで仮眠をとっていたんですよ。」