それでもオレは愛してる(>_<)
 すると、将は辺りを見回してから、あぁ、と、得心がいった、みたいな感じに手を打ち、言った。

 流石は、俳優の卵。どんな動作も、いちいち決まってる。

 「昨日から、美幸さんがお休みしてらっしゃるでしょう?きっと、それで連絡を取りに行ってらっしゃるんだと思います。」

 成程、と頷いていると、噂の大人物が湧いて出た。

 「今ねぇ、美幸ん家かけたんだけど、やっぱり、パスだって。39度になっちゃったって。」

 智代と連れ立って、戻ってきたしいは、そう報告すると、歩みを止めもせずに、そのまま、メッセの入り口へと向かう。

 「病人を叩き起こしてやるなよなぁ。」

 オレはそう言って、苦笑しつつ、しい達の後ろについて、歩きだした。

 しかし、オレのそのコメントに、智代が反応して、わざわざ振り向いた。

 「えっ?なになに?あっくん、しいから、美幸に乗り換えたの?それとも、ふたまたなの?」

 思わず、頬の筋肉が引きつったのは、自覚できた。

 額に青筋が浮いたかどうかは、わからないが。

 ちょっと、待てっ!

 何処を、どうすりゃ、そんな話が出来上がるんだっ。

「あ〜〜〜の〜〜〜な〜〜っ!」
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