《完》嫌われ教師の腕の中
本当に来てしまった・・・



嫌われ教師の部屋。


整然と片付いた生活感の無い部屋。
細かい性格の尾上先生らしい印象を与える。



「何処でもいい座れ…水くらいは出してやる」


「……」


私は尾上先生に言われて、黒のレザーソファーに座る。



先生はカウンターの向こうにキッチンに立って両開きの大きな冷蔵庫を開けた。



「こんな広い場所で一人で住んでるの?」


「そうだ・・・お前が来ても全然…大丈夫だろ?」


「ハァ!?」


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