その手で溶かして
社交的で明るいサワの性格がどんなタイプの人間とでも仲良くなろうと思わせているのだろう。
ただ、私達の関係はクラスメイト以上に発展することはなく、今に至る。
「楽しんでる?」
テスト前のこの時期に苦しみ悩むことがあっても、楽しむことなどありえないのに。
私は頭を少し傾け、サワの言葉を待った。
「じゃあ、噂は噂だけだってこと?」
サワは嬉しそうに私の顔を覗いた。
なんだ。
そのことか。
こんなふうに頭が良く、沢山の友達がいるサワでさえ、噂というものに左右されるのか。