その手で溶かして

それからのことはあまり覚えていない。



きっとあまりの興奮状態に、記憶を司る脳が機能しなかったのだろう。



でも、そんなことどうだっていい。



私は順位表を握りしめ、家へと急いだ。



帰りのHRが終わるなり、教室を飛び出し、ママのもとへ……



でも、私を待っていたのはママの笑顔ではなかった。



私を褒めてくれる優しい手ではなかった。



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