その手で溶かして
「彼女なんかじゃない。ただの友達だ。」
友達?
「友達同士でも、そんなことするのね。」
少しだけ嫌味を込めた言葉もウミにはあっさりと返されてしまう。
「アイツらはセフレ。」
セフレ?何語なのだろう……
「セックスフレンドだよ。やるだけの友達。」
「そう。」
そういう行為は付き合っている恋人同士がするものだと思っていた。
「そんなことはどうでもいいんだ。」
私にとってはかなり重大なことで、今も頭の中の大半を“セフレ”というワードが締めている。
「ユキはもう泣かないんだな。俺にはもう何も出来ないんだな。」
「なんのこと?」
「いや。いいんだ。こんなことして悪かった。」
「済んでしまったことはいい。そのかわり二度としないで。」
「あぁ。」
ウミは私の言葉を聞きながら立ち上がり、部屋のドアを開けた。
もう帰れよ。とでも言いたげに。