その手で溶かして

アルバイト


ナオがウミを諦めると決めた日から1週間。



私の携帯が鳴ることはなかった。



喫茶店で、思い切り泣いてスッキリとしていたように見えたけれど……



ナオは大丈夫だろうか?



何もかもを投げ遣りに考え、最悪の選択を選んでしまったなんてこと……



あるわけないよね。



「朝から難しい顔して、どうしたの?」



「レイちゃん……おはよう。」

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