俺がお前を守るからだからお前は…

 「…毬也。僕らは共に歩めない運命だったんだ」

 南と俺も共には歩めない。

 共に堕ちて行こうと決めたのに。

 結局落ちるのは俺だけ。

 南は先程まで萌であった死体を見つめた。

 「愛しているのに。今もこんなにも。それでも共に歩めないなら殺した方がいい。僕は間違っていないだろう?」

 南の言葉に答えないでいれば、小さな笑みが送られた。

 「罪深きは僕だ。毬也は悪くない。」

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